牧師の週報コラム 

「信仰ノ証ノススメ」

以下は20231217日の週報コラムに掲載したものです。

『教会の信徒の皆さんには、特にクリスマス、復活祭、聖霊降臨祭の時に礼拝後の祝会で「信仰の証し」をお願いするのですが、皆さん、どうも消極的。前任者の時は積極的にされていたそうで、証しを聴いた宣教師が感激のあまり泣いてしまったこともあるなどと聞いています。当時の熱意はどこに行ってしまったのか?まさか、今の牧師のせいなのか

 「信仰の証し」の何が難しいのか?基本的なことを申し上げると、自分はどのようにして十字架と復活の業を成し遂げたイエス様と出会ったか、とか、一時そのイエス様は遠くになってしまったが、また身近な方になった、とか、または、今大変な人生を歩んでいるが、それでも十字架と復活の主が身近におられることは揺るがない、というようなことを、聖書の何々の個所がそういう出会い/再会/伴走を確信させてくれました/確信させてくれます、というようなことをお話し下さればよいのです(長文ですみません)。聞く人も、ああ、あの聖句はやっぱりそのような力があるんだ、自分もそうだと確認したり、または、その個所にはそんな力があったのか、知らなかった、と新たな発見をしたりして、信仰の豊かな分かち合いになります。

 聖書の御言葉が決め手となって十字架と復活の主が身近になるというのは、まさに聖霊が御言葉を通して働くということです。どの御言葉が決め手になるのかは人それぞれ。それで信徒さんの証しは牧師にとっても新しい発見になるのです。どうか宜しくお願いします。』(以上)

「信仰の証し」は「聖徒の交わり」に内容を与えて霊的に豊かにします。一つ注意することは、何か聖句が結びついているということです。聖句がなければ、ただの思い出話、自慢話になってしまいます。それはそれで聞いて楽しいですが、でもそれは「信仰の証し」ではありません。別に聖句を教えたり解説する必要はありません(それは牧師の仕事)。修羅場と波乱万丈を経験した者でないと立派な証しは出来ないなどということはありません。無理して人を感動させる必要はありません。ただ、「私はこの聖句からこんな励ましを受けました(今受けています)、支えられました(今支えられています)」ということをお話し下さればそれでもう立派な証しです。それを皆と一緒に分かちあえるのは恵みです。聖句の代わりに讃美歌や聖歌もOKです。本日コーヒータイムで牧師が一つお話ししますので、参考にして夏の間少し意識して過去を振り返ったり今を自省したりして、自分にも何かあるか考えてみて下さい。秋に名乗り出る方を期待しています!

本日の牧師の証しは、原稿なしで行ったので本コラムには掲載されません。あしからず。

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