歳時記

散歩の途中でカラタチの実を見つけました。遠い昔、妹にせがまれて棘だらけの枝の間からそっともいだカラタチの実が懐かしいです。 そういえば最近カラタチの垣根を見かけなくなりました。北原白秋の「カラタチの花」の歌も聞かなくなりました。少し長いけれども「カラタチの花」の歌詞を載せました。

「からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。

からたちのとげは痛いよ。青い青い針のとげだよ。

からたちは畑の垣根よ。いつもいつも通る道だよ。

からたちも秋は実るよ。まろいまろい金のたまだよ。

からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかったよ。

からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。 」

遠くのラヂオから流れてくる女性コーラスが聞こえてきそうな歌です。万葉集にも一首だけカラタチが出てきます。白秋の品の良い詩の後に披露するのもなんですから割愛しますが気になる方は万葉集 第16巻3832番歌をご覧ください。作者の忌部首 (いんべのおびと)はれっきとした天皇の家来でした。酒の席でのざれ歌と言われています。

歳時記

先日多摩センターのメインストリートを散歩していた時、舗道の花壇にホトトギスが咲いているのを見つけました。 しゃれた舗道のタイルの脇から雑草が生えたりしていて見るからに荒れた感じです、しかもバブルの頃の超近代的な巨大ビルも今では空き家同然の佇まいです。それでも花壇の草花は雑草も交えて元気に繁茂していました。

歳時記

ベランダのバジルに花が咲きました、花をつけたままにしておくと葉が固くなるということで花の摘心をしました。 ついでにバジルの葉とトマトとベーコンで昼のスパゲッティを造りました。まな板にバジルの葉とトマトを並べたらまな板の白と合ってイタリアの国旗になりました。スパゲッティは大成功で美味しかったです。

歳時記

今朝待望の夏の太陽が顔を見せていました。しかし天気図では西の方にまだ雲の塊が見えています、梅雨明けの発表が待ち遠しいですね。フインランドからPäivi Poukka先生の便りに「小道」というタイトルの写真が添付されていました。道の並木は白樺でしょうか、こんな道を歩いてみたいですね。

Päivi Poukka先生から皆様に「スオミ教会の皆さんによろしく伝えてください!」との言づけがありました。

 

今年はSLEY日本伝道120周年記念の年

今年コロナ禍のために開催できなくて残念だったものは何?と聞かれたら、大抵の人は東京オリンピックと答えるのではないでしょうか? 実は今年はSLEY(フィンランド・ルーテル福音協会)が日本伝道を開始してから120年目の年でした。 5月後半の主日に午前中は自由参加の記念礼拝と祝会、午後は招待者を中心とする祝会を開催することを計画していました。計画を立て始めてまもない2月に断念を決めました。来年は開催できるでしょうか?

SLEYの最初の宣教師が日本の土を踏んだのは1900年のことでした。フィンランドが独立する17年前のことです。ヴェルロース牧師一家と17歳のクルヴィネン嬢の一行が長崎に上陸しました。

そこで伝道開始するも、牧師一家の末娘が病死してしまい失意の一家は帰国。一人取り残されたクルヴィネン嬢は米国の宣教団と行動を共にします。まもなくしてフィンランドから新たな宣教師の派遣があり、SLEYとしての伝道を再開。ところが日露戦争が始まり、当時フィンランドはロシア帝国の一部だったため敵国民扱いを受けてしまい、都市部での伝道はやめて長野県の飯田や諏訪の地域に移動。やがてそこで信徒が増え始めて教会が建てられます。日露戦後は再び東京で活動を開始、池袋や大岡山に教会が建てられます。その他に北海道の札幌にも建てられました。

第二次大戦中は8人の宣教師が帰国の機会を逸して日本に留まりました。フィンランドは日本にとって「敵の敵は味方」のような立場でしたが、天皇絶対主義の日本ではキリスト教はとても肩身の狭い思いをしました。戦争末期にはSLEY宣教師たちは軽井沢に強制疎開させられ、軟禁状態に置かれて孤立化と食糧難に苦しみました。

戦後すぐの1948年に伝道活動が再開されます。SLEYは当初、自分たちが設立した教会から成る独自のルター派教団を結成するつもりでした。ところが、新しく設立された「日本福音ルーテル教会」への対応をめぐり意見が真っ二つに分かれます。最終的にはこの日本のルター派教団に合流することが決められ、自分たちが設立した教会や付属幼稚園は全部、日本福音ルーテル教会に譲渡されて今日に至っています。今でこそ日本フィンランド間の交流は公的私的レベルにおいて広く深いものになりましたが、かつてフィンランドのルター派国教会の一ミッション団体が両国間交流の中心的存在であったことを今日誰が思い起こすでしょうか?

クリスマスカレンダー 「エートゥ君、おじいさんとアドベントの天使たち」

アドベントという「待降節」に入りました。アドベントはクリスマス 前の4週間を意味します。12月1日からは、このホームページで「エートゥ君、おじいさんとアドベントの天使たち」というクリスマスカレンダーを公開します。大人も子どももみんな、 カレンダーの物語を読みながらクリスマスを楽しんで迎えましょう。

文・写真:パイヴィ・ポウッカ

クリスマスカレンダー

「ダビデの子、ホサナ」が斉唱される場面のビデオ

吉村宣教師が説教で紹介していた、フィンランドの教会の待降節第1主日の礼拝で「ダビデの子、ホサナ」が斉唱される場面のビデオです(エスポー教会、2015年11月29日収録)。是非、雰囲気を味わって下さい!


来年の待降節では是非スオミ教会で歌いましょう!

「エートゥ君、おじいさんとアドベントの天使たち」クリスマスカレンダー

今日は、12月何日ですか?

エートゥ君はフィンランド人の小学生です。「エートゥ君、おじいさんとアドベントの天使たち」というクリスマスカレンダーはエートゥ君の一日の出来事を語っています。12月1日から毎日、日の数字をクリックするとエートゥ君の物語は続きます。ストーリーが終わったらクリスマス・イブです!

アドヴェント・カレンダー 12月1日 12月2日 12月3日 12月4日 12月5日 12月6日 12月7日 12月8日 12月9日 12月10日 12月11日 12月12日 12月13日 12月14日 12月15日 12月16日 12月17日 12月18日 12月19日 12月20日 12月21日 12月22日 12月23日 12月24日

 アドベントという言葉は「待降節、降臨節」、つまりクリスマス 前の4週間を意味します。ですから、大人も子どももみんな、 カレンダーの物語を読みながらクリスマスを楽しんで迎えましょう。


文・写真:パイヴィ・ポウッカ お問い合わせ・ご注文 info@aurinkonousee.fi Aurinko nousee –palvelut Auditive Edu Oy Helsinki, Suomi aurinkonousee.fi 参考にご覧ください:facebook.com/groups/seichoenosasae

 

 

「エートゥ君、おじいさんとアドベントの天使たち」


1. まだ朝が早いうちから、喜びの天使は窓から部屋の中を覗いていました。今日、一年で一番待ち望まれた月が始まったので、目を覚ますのは楽しみなはずです。



2. ところが、エートゥ君は嬉しい気持ちではありませんでした 。零下になった朝が寒く、車のエンジンがかからなかったので、お母さんに普段より早く起こされたのです。エートゥ君は学校まで歩かなければなりませんでした。これほど嫌な12月の始まりはないでしょう。



3. 喜びの天使は、他のアドベントの天使たちを急いで呼び集めしました。 そして、エートゥ君がクリスマスを楽しんで待てるよう、どのように助けてあげられるかとみんなで考えました。


4. 愛の天使は、着いたときには寒さで青くなっていましたが、「エートゥ君のおじいさんに助けをお願いしましょう」と良い提案をしました。

5. 学校の1日が終わると、入り口から明るくて懐かしい 声が聞こえてきました。おじいさんが、エートゥ君を迎えに来ていたのです。

6.「エートゥ、立派な一年生になったね。」と、おじいさんはみんなの前でほめました。「寒いのに、朝何キロも歩いたそうじゃないか。」おじいさんの言葉に、エートゥ君の胸は高鳴りました。

 

7. 「クリスマス・ストリートを見に行こうか。まだ歩けるかな。」とおじいさんは尋ねました。「もちろん!」エートゥ君は、はりきってランドセルを背負いました。

 

8. おじいさんはエートゥ君の手をとって聞きました。「学校では、何が一番好きかな?」「体育と算数!」と、エートゥ君はまよいなく答えました。

 

9. おじいさんは続けました。「じゃ、小学校、中学校が終わったら、何をしたいんだい?」「高校と大学に入りたい!」「その後には?」「そうだなあ、会社で働いて、お金持ちになって、スポーツカーを買うんだ!」

 

10. エートゥ君とおじいさんはクリスマス・ストリートに着きました。そこから、おなじみのクリスマス・キヤロルが聞こえてきました。「力も栄光も求めない、金も欲しない…」エートゥ君は、金が欲しくない人がいるなんて理解できませんでした。「お父さんももっとお金持ちだったら、新しい車を買うことができるのに。」

 

11. お金の夢を見ながら、エートゥ君は美味しそうなチョコレート製の村が展示されたショーウィンドウの前に立ち止まりました。「温かいココアを飲もうか。」とおじいさんは提案しました。

 

12. 雪道を踏んで、おじいさんとエートゥ君は歩き続きました。短い冬の日はもう暗くなりましたが、幸いなことに、おじいさんとおばあさんの家は近くにありました。そこを訪ねるのはいつも楽しいことでした。

 

13. 玄関に迎えに来たおばあさんは、エートゥ君を抱きしめました。そして、おやつを食べるようにキッチンへ招きました。そこにはクリスマスクッキーの良い香りが漂っていましたが、エートゥ君は最初にサンドイッチを食べなければならないことを知っていました。エートゥ君は、そのことでおばあさんと喧嘩をしたくありませんでした。

 

14. 一緒におやつを食べているおじいさんは、話を続けました。「お金持ちになったら幸せかな?」「うん、もちろん。そして結婚して、お父さんになって、立派な家にも住むんだ!」「すごい夢だねえ。で、その後は?」「楽しく生きる!」

 

15.「じゃ、こんなおじいさんになったらどうする?」とおじいさんはエートゥ君に聞きました。「そうだなあ、旅行したり遊んだり楽しいことをしたりするよ。」「その後は?」すると、エートゥ君は悲しそうに「年をとったら、死んで、全部終わりだ。」と言いました。

 

16. エートゥ君はおじいさんを見ました。おじいさんはもう年をとっていましたが、驚いたことにそれを悲しんではいないようです。「死ぬのは悲しいことだが、それで全ては終わりじゃないよ。」とおじいさんは嬉しそうに言いました。「エートゥ、これを聞きなさい。」おじいさんは聖書を開いて、エートゥ君に読んであげました。「罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです。」(ローマ6:23)

 

17. 「イエス様がなぜクリスマスにお生まれになられたか、知っているかな?」エートゥ君は、そんなことを考えたことはありませんでした。「イエス様は、私たちを幸せにするために来られたんだよ。」とおじいさんは説明しました。「聖書はこう教えている。心の清い人々は幸いだ。その人たちは神を見るから。(マタイ5:8)イエス様だけが、心をきれいにすることができるんだよ。イエス様は、私たちが罪を赦していただけるように、そして死んだ後、天国で新しい命を得られるように、十字架で死んでくださったんだ。」

 

18. おじいさんはソファに腰をかけました。「私の一番大事な宝物をエートゥにあげたいんだ。あの箪笥(たんす)の上から赤い箱を持ってきてくれないか。」エートゥ君は箱を大事に手に取って、ドキドキしながらおじいさんに持って行きました。それは何が入っているのでしょうか。

 

19. おじいさんに頼まれて箱のふたを開けたエートゥ君は、驚きました。それは空っぽでした。箱には金の飾り物も、千円札も、一円玉さえもありませんでした。 エートゥ君はがっかりして暗い顔になりました。

 

20. おじいさんは聖書を箱に入れて言いました。「この本は、天国の宝石だ。これは、何よりも誰よりも私たちを豊かに幸せにできるイエス様について教えている。イエス様は、自分を信じる者に、まずこの地上で豊かな人生を、その後天国で豊かな命の約束をしてくださっているんだよ。」おじいさんは 箱を優しくエートゥ君に渡しました。

 

21. しばらくして、おじいさんはそりを小屋から持って来ました。箱を持ってそりに座ったエートゥ君は、寒い夜道を、すごいスピードで家まで連れて行ってもらいました。嫌な気持ちで始まった一日が、これほど豊かなものになるとは、誰にも予想できなったのでしょう。エートゥ君が寝付いた後、信仰と希望と愛と喜びの天使は、幸せで大喜びしました。

 

22. エートゥ君は、もう大人になりました。クリスマスになると、エートゥ君はお墓まいりに行って、感謝の気持ちでおじいさんのことを思い起こします。エートゥ君は、おじいさんが聖書の表紙の裏に書いた言葉は本当だったと知りました。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」(マタイ6:33)

 

23. 神様の見守りを賛美して、エートゥ君はクリスマス礼拝で皆と共に歌います。 うるわしき 救いぬし み子なるイエスは、わがいのち わが冠 わがたまの光。

 

24. アドベントの天使たちもエートゥ君とクリスマスの喜びを分かち合いました。うるわしき 救いぬし み子なる イエスよ、そのみいつ みさかえは とわにかぎりなし。皆さまにも、良いクリスマスを!

 

 

文・写真:パイヴィ・ポウッカ お問い合わせ・ご注文 info@aurinkonousee.fi Aurinko nousee –palvelut Auditive Edu Oy Helsinki, Suomi aurinkonousee.fi 参考にご覧ください:facebook.com/groups/seichoenosasae

 

 

 

 

「子供の人権と聖書」

12月11日、吉村宣教師が東中野キングスガーデンにて「子供の人権と聖書」という大きなテーマのもと、「古典時代ギリシャ・ローマ世界の嬰児遺棄の慣習に対するユダヤ・キリスト教の戦い」という絞ったテーマで講演を行いました。このリンクよりご覧ください。

東中野キングスガーデンはキリスト教系の老人ホームで、1階のオープンスペースにて講演や様々な教室その他幅広いイベントを行っていてコミュニティーセンターの役割を果たしているところです。

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