2024年11月24日(日)聖霊降臨後最終主日 主日礼拝

説教題 「真理は何か」

ヨハネ18:33―37

「真理は何か」

 

私の趣味はアマチュア無線で、真空管アンプや古いラジオを作ることです。私は約 50 年間収集しており、少なくとも 300 個はコレクションにあります。大きいものと小さいもの、黒と白、真空管とトランジスタがあります…私は一度、安価でささやかなスクラップを購入したことがあります。ほぼ無料だったので、実際には機能しませんでした。少し修正してみましたが、すぐに飽きてしまいました。安価で小さなメーカーの製品でした。しかし、後になって、そのラジオは確かに価値があり、尊敬されているデンマークの B&O という良いブランドであることに気づきました。このブランドは日本でも販売されています。

– また修理を始めました。外側はきれいでしたが、激しい揺れで内側はかなり傷んでいました。数時間かけて修正しました。約50本のワイヤーが切れており、再接続する必要がありました。ついにラジオが動き始めました。嬉しかったです。努力した分だけ報酬が得られ、価値が上がりました。ということで、このラジオは壊れてしまいました。私たちも、傷ついたり、落ち込んだり、絶望したり、失敗したりすることがあります。私はラジオを直した、誰が直してくれるだろうか?あなたは正しい場所にいます。神はあなたを直すことができます。神は私たちに目的、未来、希望を与えてくれます。

1.今日の聖書の個所を読みましょう。

18章 33節

そこで、ピラトはもう一度官邸に入り、イエスを呼び出して、「お前はユダヤ人の王なのか」と言った。これは難しいです質問です。ピラトはふつうのタイプの王様を考えたでしょう。戦いする、金持ち、良い服を着ている王様だ思います。ピラトはユダいや人の習慣と考え方は理解できませんでした。ピラトは「「私はユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前を私に引き渡したのだ。一体、何をしたのか。」 イエスの考え方はピラトとちがいます。イエスは答えました。

18章 36節

イエスはお答えになった。「私の国は、この世のものではない。もし、この世のものであれば、私をユダヤ人に引き渡さないように、部下が戦ったことだろう。しかし実際、私の国はこの世のものではない。」 王様として、イエスは普通の王様と違います。イエスはこう説明された。

18章 37節

ピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「私が王だとは、あなたが言っていることだ。私は、真理について証しをするために生まれ、そのために世に来た。真理から出た者は皆、私の声を聞く。」 王の王、イエス様は特に人間を救うためにこの世にお生まれになりました。最初の話に戻りましょう。私たちは内面的に傷つき、落ち込んで絶望するだけでなく、神との関係も壊れてしまいます。私たちは神に対して罪を犯しました。誰が私たちと神との関係を修復してくれるでしょうか?答えはイエスです。王の王です。聖書は次のように教えています。

2.イエス様だけ出来ることです。

1:ヨハネによる福音書/ 03章 16節

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

贖罪(贖い)と宥め

父からの使命に忠実であったキリストは、その血を流し、その生命を、私たちの贖いのためにお与えになりました。すなわち、罪無きキリストは十字架の上で、苦難を受けられることによって、私たち自身が罪のために受けなければならない罪責と刑罰とを、代わってその身に受け、神の怒りを宥めたのです。このようにしてキリストは、罪と死と悪魔の力に打ち勝ったのであり、キリストの苦難と死こそが、私たちの罪の宥めの犠牲なのです。私たちのために、苦しみを受けました

神の御恵みについては話しましょう。

イエスは特に失われた者や罪人と交際しました。このことは彼らにとっては大きな慰めでしたが、他の人々には躓きとなりました。しかしイエスはこれによって罪人を求めてこれを救う神の言い尽くし難い愛を示したのです。このように私たちに何らかの価値が無いのに与えられる神の愛が恵みと呼ばれるのです。「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(マタイ9:13)。「見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ」(マタイ11:19)。「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである」(マルコ10:45)。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」(ヨハネ1:29)。イエスは救い主でいらっしゃいます。わたくしたちはなにをしたらいいでしょうか。答えは。

.奉仕への贖い

神がその恩恵によって、私たちの罪を赦してくださったために、私たちの内に感謝と愛と信仰による服従心が生まれ、神と隣人とに奉仕するようになります。キリスト者の全生涯は奉仕の生涯であり、このような奉仕の生涯を私たちはキリスト教倫理と呼びます。「わたしたちが愛するのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからです」(第一ヨハネ4:19)。神様の愛は不思議なことなことですよ。

終わりに。

ピラトは「真理は何か」と言いました。38節です。イエスは答えです。イエスは道であり、真理であり、命であり。イエスに従って、真理がわかる。

祈りましょう

天の父なる神様。あなたの約束のとおりに、私たちもイエスにお会いする希望を持っています。感謝します。イエスが復活されたからです。これは私たちの一番重大切な喜びの元です。あなたはイエスを私たち人間の救いのために、罪の赦しのために送ってくださいました。私たちのよい行いは救いのために必要ではありません。イエスのみ業は完全だからです。私たちの本国の天への道も教えてくださいました。それは私たちの人生の目的です。私たちの天国への道を見せてください。私たちを、主をお迎えする心の準備が出来るように、あなたの声を聞けるように導いてください。私たちは信仰によってあなたの子どもです。私たちは恵みによって救われます。どうか、私たちがあなたの父なる神様のみ守りに信頼できるように私たちを強めてください。イエスと共に人生の道を歩めますように。私たちがあなたの子どもとして出来る社会的な義務や御国のためにできる仕事を教えてください。福音や神様の招き、復活の喜びをどうすれば世界へ伝えることができるのか、私たち一人一人に教えてください。また、隣人を愛せるように、互いに仕え合うことが出来るように私たちの愛を主イエスキリストによって強めてください。心の中にあなたの光を照らすことができますように。御言葉によって、私達の希望を強めて下さい。この祈りを主イエスキリストのみ名によってお祈りいたします。アーメン。

交わり

礼拝はYouTubeで同時配信します。後でもそこで見ることが出来ます。

 

 

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