フィンランドのラスキアイネン

ラスキアイネン

2月16日はフィンランドのカレンダーではラスキアイネンです。この時期になると多くの家庭ではラスキアイスプッラというプッラお菓子パンを作ります。 フィンランドではプッラはいろんな形や味のものが作られます。いろいろ季節に合うものが作られます。冬から春にかわる今の季節はラスキアイスプッラがお店で一番売られています。このプッラは1月頃から四旬節の前までの期間に食べられます。四旬節というのはイースター・復活祭の前の40日間の期間です。フィンランドでは四旬節に入る「灰の水曜日」の前日の火曜日がラスキアイネンと呼ばれます。この日の習慣としてフィンランド人は雪の中をそりですべったり、美味しいラスキアイスプッラを味わったりします。大人も子供も寒い中そりで滑った後で暖かい部屋に入ってラスキアイスプッラを暖かい飲み物と一緒に楽しみます。それがラスキアイネンの雰囲気を作ります。私は子どもの時、兄弟たちとラスキアイネンの朝に誰が一番早くそりで滑るか競争したので、その日は学校に行く前に朝5時や6時に滑ったこともあります。

ラスキアイスプッラ

ラスキアイネンのあとに来る四旬節とはどんな期間でしょうか?四旬節は40日の期間です。それはイエス様が荒野で40日間何も食べないで悪魔から誘惑を受けて打ち勝ったことに由来します。それでこの40日間はイエス様が活動を始める前の準備の期間にもなりました。四旬節の時、私たちはイースター・復活祭の前にイエス様が苦しみを受けたことを覚えて心の中で思い巡らします。イエス様は天の神様のひとり子で罪を持たなかったのに苦しみを受けて十字架で死なれました。イエス様は私たち人間の罪を十字架の上にまで背負って下さったのです。それで四旬節はイエス様の十字架の意味を心の中で思い巡らすのにとても良い期間なのです。

イエス様は荒野で40日間食を断った後で悪魔から誘惑を受けて次のように言われました。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ」。それに対してイエス様は「人はパンだけで生きるのではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と答えられました。四旬節の時、私たちは聖書を読んで神様が私たちにどんなことを語って下さるかを知ることは生きる力になります。そして神様のみ言葉は、私たちの心の中で神様に対する信頼を強めてくれます。

____________________________________________

iisutaakarendaa

「成長の支え 〜 自分と子どもへ」というFacebookグループにご参加いただければ幸いです。そこで、2月14日から、フィンランド風のイースターカレンダーを読むことが出来ます。文と写真を通して、イースターのメッセージを味わうことができます。

天気が良ければ、今度の日曜日に大勢のフィンランド人はそり滑りに出かけます。そして家に帰ってから、ラスキアイスプッラを食べます。それはいったい何のことでしょうか。イースターというお祝いの準備をする時間の始まりです。今年のイースターは4月4日に当たります。イースターは大きいお祝いなので、その準備をする時間も長いです。

「イースターに向かって」というイースターカレンダーを通して、このお祝いについて楽しく学ぶことができます。物語のヴィッレくん(Ville)とアンニちゃん(Anni)とともに、家族の小さい子どもも、イースターを喜んで待ち望める助けになるでしょう。

読者の皆さんが、イースターの深いメッセージを味わうことができるようにお祈りいたします。

文・写真:パイヴィ・ポウッカ宣教師

新規の投稿
  • 2025年9月14日(日)聖霊降臨後第14主日 礼拝 説教 吉村博明 牧師
    主日礼拝説教 2025年9月14日(聖霊降臨後第14主日)スオミ教会 出エジプト32章7-14節 第一テモテ1章12-17節 ルカ15章1-10節 説教題 「信仰も悔い改めも神の業なり、人間の業にあらず」 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがにあるように。 アーメン わたしたちの主イエス・キリストにあって兄弟姉妹でおられる皆様 […もっと見る]
  • スオミ教会 手芸クラブのご案内
    秋の手芸クラブは9月24日(水)10時~13時に開催します。 フィンランド風の刺繍を作ってみませんか。 刺繡はフィンランドで何世紀にもわたって親しまれている手芸の一つです。今でも多くの人気があります。小さなクロスステッチで作った花などの模様は服やインテリアに可愛らしい趣きを増やします。 今度はクロステージのテクニックを使って刺繡をします。 […もっと見る]
  • スオミ教会フィンランド語クラスのご案内
  • 歳時記
    お花畑 <「人はみな草のよう。その栄えはみな野の花のようだ。主の息吹がその上に吹くと、草はしおれ、花は散る。まことに民は草だ。草はしおれ、花は散る。しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ」(イザヤ40:6〜8) > […もっと見る]
  • 2025年9月7日(日)聖霊降臨後第十三主日 主日礼拝 説教 吉村博明 牧師
    主日礼拝説教 2025年9月7日(聖霊降臨後第13主日) 聖書日課 申命記35章15~20節、フィレモン1~21節、ルカ14章25~33節 説教題 「イエス様の弟子であるということ」 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがたにあるように。アーメン わたしたちの主イエス・キリストにあって兄弟姉妹でおられる皆様 1.はじめに […もっと見る]