10月の手芸クラブの報告、アロマキャンドル


この秋初めての手芸クラブは10月25日に行われました。雨が静かに降り、外は雨雲のため暗かったでしたが、会場となった教会の2階は明るい雰囲気に包まれました。

手芸クラブは最初にお祈りをして始めます。

今回の作品は、アロマキャンドルでした。はじめに作品のモデルを見て、どんな香りや飾りつけのキャンドルを作りたいかを考えます。きれいな飾り物、カリフラワーや果物が沢山並べられたテーブルはいろんな色で溢れました。ハーブなどの香りのオイルが紹介されて、その後でキャンドルに入れたい香りを考えました。初めにキャンドルの形や飾り物を選びます。紙の上にモデルを作って、キャンドルの飾り物をのせます。次にワックスを溶かして、型に流してから、タイミングの良い時にワックスの上に飾り物をのせます。溶かしたワックスの中に入れたオイルの良い香りがだんだん部屋中に広がりました。楽しく話ながらワックスが固くなるのを待ちます。子どもも固まるのを待ち遠しくしていました。固くなったキャンドルを型から出すと、きれいな飾りや良い香りのするキャンドルが出来上がっていました。みなそれぞれに違う飾り物を施して、全部素敵なアロマキャンドルが完成しました。お家に持って帰ったら、良い香りは家中に広がったでしょう。

かたつけをしてからコーヒータイムに入りました。そこで、冬のフィンランドの氷ランタン作りや聖書の中に出てくる「光」についてのお話がありました。

「光」

手芸クラブの話

今日は皆さんと一緒にきれいな飾りの、良い香りがするキャンドルを楽しく作ることが出来ました。スオミ教会の手芸クラブで初めてこのようなキャンドルを作ることが出来て嬉しいです。
以前、私はフィンランドでキャンドルを作ったことがありますが、それは飾り物ではなくて灯すためのものでした。作るのはかなり大変でした。ロウを溶かして、それに色を入れて、形を作りましたが、あまりきれいなキャンドルは出来ませんでした。しかも、溶かしたロウはいつもあちこちに落ちてしまって、作る場所は汚くなりました。後の掃除も大変でした。今日はキャンドルがとても簡単に作れたので驚きました。

フィンランド人はキャンドルが大好きです。フィンランド人もきれいなキャンドルを飾り物として家に飾ったりしますが、使い方の一番はもちろんキャンドルを灯すことです。これから暗い季節になるので、フィンランド人はキャンドルを沢山灯すようになります。ちょうど今度の週末にフィンランドや他のヨーロッパの国々は夏時間から冬時間に変わります。時計を1時間戻します。(それで日本との時差も6時間から7時間に変わります。)そうすると、フィンランドでは日が沈む時間が早くなって、暗くなるのも早くなります。暗い季節の時にフィンランド人はキャンドルを光として灯しますが、雰囲気のためにも灯します。キャンドルの明かりは暖かい雰囲気をもたらします。雰囲気のために灯すキャンドルは夏の夜レストランでもよく見られます。

冬の暗い季節にフィンランド人は家の中や外でもキャンドルを灯します。そしてクリスマスが近づくと電気のロウソクとイルミネーションも沢山飾ったりします。外に置かれる氷ランタンは面白いものの一つです。それは簡単に作れるので、普通の家庭でよく作られます。バケツに水を入れて、それをマイナスの温度の外に置いて凍らせます。底と周りの部分が凍って、真ん中がまだ凍っていない状態でバケツから氷を取りだします。そうすると、真ん中がカラっぽで、ガラスのような大きな氷の器が出来ます。それをひっくり返して雪の地面に置いて、その中にキャンドルを置いて灯すと、暗い外でとてもきれいに光を照らします。

聖書にも光について書いてあります。聖書の光はイエス様のことを指しています。「イエス様は再び言われた。『私は世の光である。私に従うものは暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。』」ヨハネの福音書8章12節のみ言葉です。

イエス様は「私は世の光である。」と言われました。これはどんな意味でしょうか?この世は、明るい時に目を開ければいろんなものが見えます。しかし、将来どうなるかということは目を開けても見えません。また他の人たちが何を考えているか、それが自分にどんな影響があるのかもわかりません。身近な人だったらわかるかもしれませんが、それもいつも自分が思っている通りとは限りません。そのように私たちは、目で見えないことについては暗闇の中にいるのと同じでしょう。イエス様の光とは、そのような暗闇の中でも心配しないで前に進めるように導いてくれる光です。将来どうなるか、他の人たちとの関係はどうなるか、いろいろ心配はあっても、心の目でその光を見て、それを目指して行けば、安心して前に進めます。進んで行けば、将来どうなるか、他の人たちとの関係もどうしたらよいか、わかってきます。イエス様は本当に導きの光です。

それでは、どうしたらイエス様の光を見つけることができるでしょうか?それは聖書のみ言葉を通して見つけることが出来ます。聖書を読むと、イエス様は本当にそういう光であることがわかってきます。

イエス様からの光は、キャンドルの明かりよりもっと明るく輝く光です。その光は私たちの心の中に入って、イエス様は信頼できる方、だから心配しないで安心して前に進もうという気持ちを起こします。その光は毎日心の中で輝いて、私たちに喜びを与えて下さいます。


次回の手芸クラブは11月22日です。詳しくは、少し後で、教会ホームページの案内をご覧ください。

 

新規の投稿
  • 2025年5月4日(日) 復活節第三主日 礼拝
    司式・説教 吉村博明 牧師 聖書日課 使徒言行緑9章1~6節、黙示録5章11~14節、ヨハネ21章1~19節 説教題 「現代日本における神の愛と栄光を表す生き方に関する一考察」 讃美歌 92、322、338、255、384 特別の祈り 全知全能の父なるみ神よ。 […もっと見る]
  • 歳時記
    杜若・カキツバタ・Kakitsubata <15 人は、そのよわいは草のごとく、その栄えは野の花にひとしい。 16 風がその上を過ぎると、うせて跡なく、その場所にきいても、もはやそれを知らない。 詩編103:15・16> […もっと見る]
  • 牧師の週報コラム
     ルターの聖句の説き明かし(フィンランドの聖書日課 「神の子らへのマンナ」4月17日の日課 「その一人の方は全ての人のために死んでくださった。その目的は、生きている人たちが、もはや自分自身のために生きるのではなく、自分たちのために死んで復活してくださった方のために生きることなのです。」(第二コリント5章15節) […もっと見る]
  • 手芸クラブの報告
    4月の手芸クラブは23日に開催しました。暖かい雨の日で梅雨を思わせる陽気でしたが、今は色んな花が咲いているので、とても美しい季節です。 今回の作品は前回に続いてバンド織りのキーホルダーです。はじめに前回と同じように参加者がキーホルダーの毛糸の色を選びます。選んだ毛糸でどんなキーホルダーが出来るか楽しみです。 […もっと見る]
  • スオミ教会・フィンランド家庭料理クラブのご案内
    5月の料理クラブは10日(土)13時から開催します。 今フィンランドでも春の季節が深まってきています!5月の料理クラブではフィンランドの伝統的なドーナツ「ムンキ」を作ります。表面はサクサク、中身はソフトな甘いムンキの秘密はプッラの生地で作ること。 […もっと見る]
  • 子ども料理教室の報告
    子ども料理教室は4月19日に開催しました。この日はちょうどイースター/復活祭の前日だったので、みんなでイースター・パイナップル・マフィンを作ってイースター・エッグの飾りつけをしました。 […もっと見る]
  • 2025年4月27日(日)復活節第二主日 礼拝 説教 木村 長政 名誉牧師 (日本福音ルーテル教会)
    私たちの父なる神と、主イエス・キリストから恵みと平安があなた方にあるように。 アーメン 2025・4月27日(日) 聖書:ヨハネ福音書20章19~23節 説教題:「聖霊を受けよ」 […もっと見る]