イースターの料理クラブのご報告

桜の花に新緑の葉が映える、春たけなわな土曜日、イースターの料理クラブが開催されました。

最初に吉村先生のお祈りでスタートです。

今回は子供と大人それぞれ違うメニューになりました。

子供達は最初にヒヨコ作りに挑戦です、お母さんやお父さんと一緒に頑張り、
羽根飾りのついた可愛いヒヨコ達の行列ができました。

大人のグループは、たっぷりレモンを使ったマフィン作りです。
レモンの皮をおろしたり、絞ったり、牧師館は爽やかな香りに包まれました。

マフィン生地をオーブンに入れ、焼き上げている間イースターエッグの飾りつけをしました。
子供達に混じって、大人逹も参加、可愛いいイースターエッグは山盛りの出来上がりになりました。

今回のフランネル劇はイースター、イエス様の復活についてでした。
「イースターは、私たちにとって大喜びの日です。イエス様は、私たちや世界の全ての人々のために十字架で亡くなられて、3日目に死から蘇られました。本当に私たちは、イエス様のおかげで新しい命を持つことができます。それが、イースターの本当の喜びです。このイースターの喜びが持てるために、私たちは卵に飾りつけをしたり、他にも飾りものを作って、楽しくお祝いをするのです。」

礼拝奉仕のため来日中のポウッカ先生からは、すばらしいフルートと独唱のプレゼントを頂き、試食タイムは、にぎやかな楽しい時間になりました。
ご参加の皆様、お疲れ様でした。

3/22 手芸クラブのご報告


春らしい青空の中、スオミ教会手芸クラブは、二回目の刺繍を楽しみました。

前回と同じ、クロスステッチとカレリア刺繍です。

パイブィ先生のお祈りから、スタートです。
今回は、幼稚園児の参加もありましたが、黙々と作業が進み、可愛い作品が、誕生しました。

パターンは同じでも、色の使い方で、出来上がりの表情の違いに、楽しさも倍増でした。

パイブィ先生からは民族衣装の興味深いお話も聞かせて頂きました。「聖書にも相続者について書いてあります。「エフェソの信徒への手紙」1章11節でパウロが次のように述べています。

「キリストにおいて私たちは、御心のままにすべてのことを行われる方のご計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。」

私たちはどんな価値あることの相続者でしょうか?それは、イエス様を通していただく永遠の命です。永遠の命をいただくということは、神様の天のみ国に入れることです。神様は、私たちが天のみ国を受け継ぐ者になれるように計画をたてて実行されました。
この世の中では、刺繡や民族衣装のような文化的なものは美しいことです。天のみ国を受け継ぐことは、この世のことを越えた永遠のことです。これはなかなか理解できることではありませんが、私たちは文化的な美しいことに触れることで、もっと素晴らしい、美しい天のみ国の始まりを感じることができます。これらの美しいことを与えて、受け継がせてくれる天の神様に感謝しましょう。」

次回の手芸クラブは、白樺のピンクッションを予定しています。

 

3月のフィンランド家庭料理クラブのご報告

真冬に戻ってしまったような、北風の強い土曜日の午後、家庭料理クラブは、「ルシッカレイパ」を作りました。

最初にパイブィ先生のお祈りからスタートです。

グループに別れて、計量、生地作りへと進みます。
ルシッカはフィンランド語でスプーンの事、生地をスプーンに乗せて形を作り、焼き上げます。
冷めた生地にラズベリージャムをサンドして完成です。

今回の家庭料理クラブは、ちょっとした「おもてなし」をテーマにしましたので、簡単なブォイレイパも楽しく作り、試食タイムになりました。

お腹も満ち足りてきたころ、パイブィ先生から、フィンランドのラズベリーのお話、「マタイによる福音書」6章28-30節やイースターに向かう受難節のお話も聞かせていただきました。
天の神様はご自分が造られた自然を通して、私たちにベリーや果物や野菜などを与えてくださいます。これは私たちを喜ばせ、神様に感謝の気持ちを抱かせます。しかし、神様が私たちに与えられるもっと大事なことは、イエス様の十字架と復活を通して永遠の命を与えて下さったことです。

ご参加された皆様、可愛いルシッカレイパ作り、お疲れ様でした!

4月の「家庭料理クラブ」は、
イースターが近いので、開催日等、変更がある場合も有ります、教会HPのチェックをお願いします。

 

 

2月11日フィンランド家庭料理クラブのご報告

トスカカック、ケーキ、フィンランド

北風が強い休日の土曜日の午後、
家庭料理クラブは、トスカケーキを作りました。

最初に吉村先生のお祈りからスタートです。

トスカカック、ケーキ、フィンランドトスカケーキは、アーモンドをたっぷり使った香ばしいケーキで、
フィンランドの家庭の食卓やカフェでよく見かけます。

グループに別れて、計量から作業が始まり、18cmの丸型で焼き上げました。出来上がりは、グループ毎に個性が出て、試食タイムは楽しい時間になりました。

パイビ先生からは、トスカケーキのいわれや、フィンランドでは収穫出来ないアーモンドの使われ方や、栄養についての説明を受けたり、旧約聖書のエレミア書にも登場するアーモンドのお話しも聞かせて頂きました。

3月の家庭料理クラブは、
ラズベリージャムをサンドした
「ルシッカレイパ」を予定しています。ご参加お待ちしています。

 

2月の手芸クラブのご報告

刺繍
梅もほころび始めた春の日差しの中、スオミ教会手芸クラブの今回のテーマは「刺繍」でした。

刺繍最初にパイビ先生のお祈りからスタートです。

今回は刺繍の初心者~ベテラン迄と、技量はまちまちで、クロスステッチとカレリア地方の刺繍の二種類が用意されました。

パイビ先生のわかりやすい指導で、それぞれ素敵な作品が出来上がりました。

コーヒータイムで、フィンランドでは「友達の日」と呼ばれるバレンタインディのお話や、イザヤ書49章15節のみ言葉、についても聞かせて頂きました。私たちのことを忘れない天の父なる神様についてでした。私たちが感じるか感じないのかに関係なく、神様の方ではいつも私たちのそばにいて、いつも一緒に歩んでくださいます。

刺繍

 

2月11日料理クラブの話

トスカカック、フィンランド、ケーキ今日皆さんが作ったトスカカックは、フィンランドでは普通の喫茶店でも出されているケーキの種類の一つです。このアーモンドとカラメルのトッピングのあるケーキは、特に女性たちに人気があります。喫茶店では、よくケーキの横にホイップしたクリームを添えたりして、少し高級な感じのするケーキです。もちろんこのケーキは、フィンランドの家庭でもよく作られます。

トスカカックはフィンランドから始まったケーキではなく、イタリアのトスカナという地方で始まったと言われています。トスカの名前は、そこから来たと考えられています。

トスカケーキのトッピングにアーモンドを使うので、少し材料費がかかるかもしれません。今日のケーキにはアーモンドのスライスを使いましたが、アーモンドのクロスでも大丈夫です。アーモンドはフィンランドでは主にケーキやクッキーに入れて使いますが、最近は料理にも使われるようになりました。また、アーモンドが使われる食料品、例えばアーモンドミルクも売られるようになりました。

アーモンドは植物の種ですね。それでは、アーモンドは何科の植物でしょうか?それはバラ科の植物で、桜、桃、バラの親せきです。アーモンドは地中海の国々で育てられて、その木は8メートル位の高さになります。地中海の国々では冬が終わり始める1、2月、一番初めに咲くのはアーモンドの花です。アーモンドの花は桜と似ていて、咲いている時は、緑の葉っぱはまだ出ていません。花だけです。花の色も桜のように白かピンクです。スペインはアーモンドの花が有名で、多くの観光客がアーモンドの花が咲く時にスペインに旅行に行きます。アーモンドの花が咲いてから大体半年の後、実が出来てきます。実の中にある固い丸い部分の中にアーモンドの種があります。

アーモンドは、地中海の国々以外でもよく使われるようになりました。その理由は、アーモンドは健康に良いということが研究で明らかになったからです。アーモンドにはタンパク質、植物性の油、ミネラル、ヴィタミン、繊維などが沢山含まれています。しかし、アーモンドで一つ注意しなければならないことがあります。それは、ある人たちにアレルギーを起こすことです。少ない量でも、ある人たちはアレルギーの症状を起こしてしまいます。そのため、クッキーなどの説明書にアーモンドが使われていることが書かれたりします。

アーモンドは聖書の中にも何回か出てきます。例えば、アーモンドの木、アーモンドの枝、アーモンドの花、アーモンドの種です。旧約聖書のエレミヤ書には、神様と預言者エレミヤの会話の中にアーモンドの枝が出てきます。 
 神様がエレミヤに、神の言葉を人々に宣べ伝えよ、と命じた時、最初エレミヤは反対して言いました。「私は語る言葉を知りません。私は若者にすぎませんから。」それに対して神様は言いました。「若者にすぎないと言ってはならない。私があなたを、だれの所へ遣わそうとも、行って私が命じることを全て語れ。だれかを恐れるな。わたしがあなたと共にいて必ず救い出す。」そうして、まだ20歳位の若さのエレミヤは預言者に選ばれました。

神様とエレミヤの会話はまだ続きます。その部分の聖書の箇所をお読みします。「主は言われた。『エレミヤよ、何か見えるか。』私は答えた。『アーモンドの枝が見えます。』主は私に言われた。『あなたの見る通りだ。私は、私の言葉を成し遂げようと見張っている。』(エレミヤ書1章11-12節

エレミヤがアーモンドの枝を見たのは、何か意味があるのでしょうか?「アーモンドの木」という言葉は、旧約聖書の言葉であるヘブライ語の「見張る」という動詞と関係していると言われます。神様は、御自分のご計画がエレミヤを通して実現することを見張られたということです。

聖書の全体を見ると、神様がご自分の計画が実現するのを見張られたのは、エレミヤの時だけではなくずっと見張られていたことがわかります。神様が見張られた計画とは、どんな計画でしょうか?それは、私たち人間一人一人を救う計画です。人間が神様の言われたことをしっかり守ることが出来ないので、神様はご自分のひとり子イエス様をこの世に送られました。イエス様と私たちはどんな関係があるでしょうか?イエス様は悪いことは何もしなかったのに、私たちの罪の罰をかわりに受けて十字架の上で死なれました。このように神様は、私たち一人一人を愛して下さいました。さらに、神様は一度死んだイエス様を復活させられて、死を超えた永遠の命があることも示されました。イエス様を救い主と信じる人に、その命に至る道が開かれました。これが、聖書に書いてある、神様が成し遂げられた計画です。

アーモンド私たちはどのようにしたら神様の計画を受け取ることが出来るでしょうか?それは、聖書のみ言葉が私たちの心に入ったときに出来ます。私たちの心はアーモンドの実の固い殻と同じですが、神様のみ言葉が心に届くと、エレミヤと同じようにそれを受け入れて、固い殻は砕けます。そのようにして神様は、私たちの心を栄養がたくさん入ったアーモンドの実のように変えて下さいます。このように、私たちも、自分の力ではなくて、み言葉を通して良い実を結ぶことができるようになります。

1月の「スオミ教会手芸クラブ」の報告

麦のストローのオーナメント1/25の底冷えの強い快晴の午前中、2017年最初の手芸クラブは開かれました。

最初に吉村先生のお祈りからスタートしました。

麦のストローのオーナメントの二回目です。

参加者それぞれのイメージに合わせ、ストローを開き光沢を出し、形を作っていきます。

思い通りに進まない作業に苦心惨憺しながらも、楽しい時間は過ぎ、それぞれの作品は完成しました。

koohiiスパイスのきいたクッキーと暖かいコーヒーを飲みながら、パイヴぃ先生から、独立100年を迎えるフィンランドで、元軍人と今年生まれる赤ちゃんに、手編みの靴下を贈るイベントの話を聞かせていただきました。
その数、22000足と55000足!
多くの方が参加されてるお話に、心が暖まりました。

黙示録21章3節と4節についても聞きました。「天の御国には悩みや苦しみもなく、私たちがこの人生で流した涙も神様は全部ぬぐい取って下さいます。人生の悩みや苦しみが全て喜びと神様に対する感謝に変わるところです。天の御国がどんなところかは全て私たちの理解を超えることですが、聖書は平和な素晴らしい場所であると伝えています。」

2月の手芸クラブは、クロスステッチの小品を予定しています!

 

1月21日「フィンランド家庭料理クラブの報告」

サーモンスープ、人参パン

強い北風と輝く太陽の寒い午後、
2017年最初のスオミ教会家庭料理クラブは開かれました。

吉村先生のお祈りからスタートです。

人参パン、フィンランド

最初は人参パンの生地作りから。
計量して、グループごとに別れての作業です、ボウルの中は、ベタベタからモチモチの生地になりました!
発酵の間、サーモンスープ作りに進みます。

野菜の下ごしらえから始まり、クリームを入れ、最後にディルを加えてスープは完成です。

発酵の進んだ生地は、分割して丸めます。
今回は小学生の参加もあり、大切に丸めた可愛い生地に、他のメンバーは、素敵な笑顔になりました。
試食タイムは、楽しい時間になりました。

サーモンスープ、人参パンパイヴぃ先生から、フィンランドのお正月事情や、独立100年を迎え、お祝いの特別メニュー、
サーモン、羊の肉、ロールキャベツなどが選ばれ、全国のケーキ屋さんが競った、ナンバーワンのケーキは、上品で繊細な出来上がり、思わず食べたい!と思いました。

先生は聖書のお話もしてくださいました。
「私は世の終わりまでいつも、あなた方と共にいる。」(聖書のマタイ28章20節)
み言葉は、心に染み入りました。約束されたようにイエス様は今日も明日も私たちと共にいてくださいます。

本年のスオミ教会家庭料理クラブをよろしくお願いします。

2月の料理クラブは、
アーモンドの香ばしいケーキ
トスカケーキを予定しています!

12月10日「スオミ教会家庭料理クラブ」のご報告

クリスマスのお料理、フィンランド

師走の第2土曜日、
今年最後の料理クラブは、「ピックヨウル」クリスマス会になりました。

最初にパイビ先生のお祈りからスタートです。

メニューは盛り沢山なので、参加の方々は大忙し、
「ピパルカック」スパイスクッキーの型抜きをしてオーブンへ入れて、次は「ロソリ」ビーツのサラダ作りです、ビーツにピクルス、リンゴ等を小さな角切りにして、色鮮やかなサラダは、冷蔵庫で冷やします。
最後は、「ヨウルタルト」クリスマスパイです。
パイ生地にプルーンのジャムを乗せて焼くパイは、一口サイズの可愛いい出来上がりになりました。

時間のかかる「カレリアンパイスティ」カレリアシチューと「ペルウナラーティッコ」ジャガイモのキャセロールは、パイビ先生が、前日より仕込んで下さいました。

食卓をクリスマス仕様に飾り、温かい「グロッギ」も揃い、いよいよピックヨウルは始まりました。

お料理を食べながらの楽しい会話も一段落した頃、パイビ先生から、クリスマスのお料理のお話や、イエス様の誕生を祝う日であるクリスマスのお話など聞かせて頂きました。

参加の皆様、大忙しの「ピックヨウル」でしたが、最後の後片付けまでありがとうございました。

よいクリスマスをお迎え下さい。

 

フインランド家庭料理教室、フィンランドのクリスマス料理のお話、パイヴィ先生

今回の料理にはパイヴィ先生が大変に力を入れているとNさんから聞いていたので楽しみにしていました。Karjalanpaisti(カレリヤシチュー)という料理をメインにした食事会でした。もともとはカレリヤ地方のう伝統的な料理でしたが今ではフインランドの代表的な料理として伝わっているようです。味は?と問われるならば、メチャメチャに美味しかったです!と答えるのみです。

 

パイヴィ先生からのメッセージです。

フィンランドのクリスマス料理2016

クリスマスはフィンランド人にとって一年の中で最も大きなお祝いです。クリスマスの前の4週間の期間をアドベント、日本語で待降節と言います。その期間に入ると、フィンランド人はクリスマスの準備で忙しくなります。クリスマスの準備には、クリスマスカードを送ること、家の大掃除をすること、クリスマスの飾りやイルミネーションをつけること、クリスマス料理を作ることなどをします。

クリスマス料理はフィンランド人にとって、クリスマスの雰囲気を高めるものの一つです。フィンランドの伝統的なクリスマス料理は種類がとても豊富です。フィンランド人はクリスマス料理の伝統をとても大事にして、お母さんが作ったクリスマス料理が子供へも受け継がれて、どの家庭でも昔お母さんが作ったのと同じ種類の料理を作ります。その料理の味と香りを通してもクリスマスの雰囲気が作られます。子供たちも、クリスマス料理やお菓子を作ることに興味を持つので、よく親と一緒に作ります。それで家庭の味は世代から世代へと伝わっていくのです。

クリスマスが近づいてくると家中にクリスマスの香りがすると言われます。クリスマスの香りとは、どんな香りでしょうか?普通それは、シナモン、クロヴ、ジンジャーなどの調味料を入れるピパルカックの香りです。ピパルカックを焼く時、その香りが家中に拡がり、外にまで拡がっていきます。ピパルカックは長く持ち、置いておけば置くほど味は良くなるので、クリスマスの準備の最初にします。その後で他の焼き菓子、クッキー、ケーキなどを作ります。今日皆さんが作ったクリスマスパイ、ヨウルトルットゥもそうです。昔はヨウルトルットゥの生地は家で作りましたが、それは大変なことでした。現在は、生地と真ん中にのせるプルーンのジャムは店で買うことが出来るようになったので、作るのはとても簡単になりました。

フィンランドの伝統的なクリスマス料理をみてみますと、豚肉のオーブン焼き、魚のビネガー漬けやオーブン焼き、ニンジンやジャガイモのキャセロール、生野菜やゆで野菜のサラダなどがあります。このような料理は1800年代には貴族の館で作られていましたが、一般の人々にはまだ遠いものでした。しかし1900年代の初めからクリスマス料理は少しづつ一般の家庭でも作られるようになり、やがてフィンランドのクリスマスの国民的な料理になりました。クリスマス料理は、塩、砂糖、ビネカーで味付けするので、何日も持ちます。「クリスマスには朝、昼、晩だけでなく夜まで料理に手が出てしまう」という言い回しがありますが、それくらいクリスマス料理はフィンランド人の心を惹きつけるものです。

フィンランドでは、クリスマスは両親のいる実家に家族みんなが集まるお祝いです。家族はひとつになって一緒にクリスマス料理を味わいます。クリスマスイブの日、家族みんなは食事の席について、食前に誰かが聖書のクリスマスのメッセージ、ルカによる福音書の2章1-20節を読み聞かせます。それが終わってから食事をします。この聖書の箇所は、世界で一番最初のクリスマスについて書かれています。

世界で一番最初のクリスマスにどんなことが起きたでしょうか?その頃、ローマ帝国の皇帝が全領土の住民に住民登録をせよ、という命令を出しました。これは、人々から税金をとるための登録でした。このため、人々は自分の故郷の町に行って登録をしなければならなくなりました。ヨセフとマリアも登録のために、住んでいたナザレという町からユダヤのベツレヘムに行かなければなりませんでした。その時マリアは身ごもっていました。ロバに乗ってする長い旅はマリアにどんなに大変なことだったでしょうか。ベツレヘムに到着すると二人は、宿屋を探しました。しかし、どこも皆一杯で、馬小屋しか寝る場所がありませんでした。寒い馬小屋の中でその夜マリアは男の子を生みました。マリアは赤ちゃんを布にくるんで飼い葉おけに寝かせました。

実はマリアが生んだ男の子は神様の子、全ての人間の救い主だったのです。それはどのようにして分かるのでしょうか?それは赤ちゃんが生まれる前にマリアに起こった出来事からわかるのです。赤ちゃんが生まれる九か月前のある日、天使がマリアに現れて、マリアは男の子を生むことになると告げ知らせました。しかし、この時マリアはまだヨセフと婚約中で結婚していません。驚いたマリアは、「どうしてそんなことが起こると言えるのでしょうか?」と天使に聞き返しました。すると天使は、「天と地を造られた神の霊があなたに降り、その力であなたは身ごもる。それで生まれる子供は神聖な方、神の子と呼ばれるのです」と答えました。それで世界で一番最初のクリスマスにマリアが生んだ男の子は神様の子でイエスと名付けられました。それは、「神は御自分の民を救う」という意味があります。

イエス様がお生まれになったというニュースは、一番最初だれに知らされたでしょうか?それは羊飼いでした。その夜ベツレヘムの町の外の野原で羊飼いたちが羊の番をしていました。その時突然天使が現れて、神の栄光の光があたりをまぶしく照らしたので、羊飼いたちは非常に恐れました。しかし天使は、「恐がらなくてもよい。今夜ベツレヘムで救い主がお生まれになりました」と羊飼いたちに告げ知らました。どうして天使は一番初めに羊飼いに知らせたのでしょうか?当時羊飼いは社会の中でとても低く見られた職業でした。このような社会の貧しい層の人たち、恵まれない人たちに天使が現れて救い主の誕生を知らせたのです。ここにはとても深い意味があります。それは、イエス様は本当に人を区別することなく、全ての人々のためにお生まれになったということです。このことをはっきり示すために、神様は社会で低く見なされる人たちを選んで一番最初に知らせたのでした。このように神様の優先順位は人間の考え方とは違い、低く見なされる人たちを選ばれるのです。そして神様は、そのような人たちこそ天使のメッセージを素直に受け入れると知っていたのでした。

さて、天使のメッセージを聞いた羊飼いたちはどうしたでしょうか?彼らは、疑わずに急いでベツレヘムに向かいました。そして、馬小屋にいた母マリアとヨセフそして飼い葉おけに寝かせてある赤ちゃんのイエス様を探し当てました。羊飼いたちは周りに集まって来た人たちに、野原で起きた出来事を全部話して、神様を賛美しながら帰っていきました。

これがルカによる福音書の2章に記録されている世界で一番最初のクリスマスの出来事です。クリスマスイブの時、フィンランドの全国の教会で、また家庭で朗読されます。皆さんはこの出来事をどう思うでしょうか?羊飼いたちと同じように天使のメッセージを受け入れるでしょうか?

クリスマスの料理から出る香りと雰囲気は、クリスマスの季節が終わればなくなります。しかし、「今日ダビデの町ベツレヘムで、あなた方のために救い主がお生まれになった」という天使のメッセージは、クリスマスの季節が終わっても変わらずに、私たちに喜びと賛美の気持ちを与えてくれます。本当にクリスマスは、いつまでも消えない喜びと感謝をもたらしてくれるお祝いです。