歳時記

蜘蛛、雲、Kumo

14 その頼むところは断たれ、/その寄るところは、くもの巣のようだ。
15 
その家によりかかろうとすれば、家は立たず、/それにすがろうとしても、それは耐えない。 ヨブ記81415

家のアプローチの上に先月から大きな蜘蛛が巣を掛けています。ヤマモモの木とヤマボウシの木の間にです。その下を通る時は何時も上を眺めながらどんな虫が掛かっているか確かめながら通り抜けています。しかし、虫の姿は見えません。どうやら蜘蛛は巣に掛かった虫を素早く平らげていたようです。先日、何時ものように蜘蛛を見ていたらその向こうに秋の雲が浮かんでいました。蜘蛛と雲同じkumoの音ですが言い分けるのも聞き分けるのも難しい言葉です。英語の花と小麦粉、fowerflourの区別がつきかねています。

(春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く、晨雲は流るるが如く、午雲は湧くが如く、暮雲は焼くが如し(正岡子規))

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