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10月の手芸クラブは29日に開催しました。少し肌寒い午前でしたが、午後からは太陽が輝く秋晴れの天候に変わりました。
今回は前回に続いてクロステージのテクニックを使って刺繡をしました。参加者の中には前回の続きをお家で刺繡されて完成品を持って来られた方もいらっしゃいました。きれいな模様の素敵に出来上がった作品をみんなで見て、きれいな色合いですね、模様もよく引き立ちますね、と感心。今回は刺繡する方の他に編み物を編まれる方のご参加もありました。きれいで暖かそうなストールを背丈近くまで編まれ、もう少しで完成です。別の方は、以前手芸クラブで使ったテクニックでストールを編みました。編み物は初めてということでしたが、早くストール編みに慣れました。毛糸の色の組み合わせで模様がはっきり見えてきて、可愛いストールのスタートでした。きっと柔らかくて暖かいストールになるでしょう。
今回は作品はいろいろでしたが、皆さん、楽しくおしゃべりしながら刺繡をしたり、編み物を編んだりして時はあっという間に過ぎてしまいました。目と手を休めてコーヒータイムに入ります。
みんなでテーブルのセッティングをして、フィンランド風ドーナツをコ―ヒーと一緒に味わいながら楽しく歓談を続けました。いつものように聖書のお話も聞きました。今回のお話は、フィンランドの新聞記事にも載ったエリナという女性の刺繡と、イエス様が十字架の上で言われた「成し遂げられた」という言葉についてのお話でした。
次回の手芸クラブは12月3日の予定です。(注 11月の手芸クラブは12月に変更されました)。詳しくは教会のホームページの案内をご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています!
今年の夏私はトゥルク地方の新聞を読んで刺繡に関係する面白い記事を見つけました。今日はその記事を紹介したいと思います。記事に登場するのは、トゥルクの近くに住んでいるエリナという女性です。エリナさんは十年前に刺繡に興味を持ち、それから熱中するようになって様々な作品を作るようになりました。そして、今年の夏の終わり頃に刺繡展を開きました。刺繡展のタイトルは「カササギのつま先やその他のステッチ」でした。カササギというのはカラス科に属する鳥で、羽は黒く胸と腹は白い色でフィンランド語でハラッカと言います。フィンランドでは「カササギのつま先」という表現はいろんなスタイルの手書きを表す時に使われます。刺繡展のタイトルはエリナさんの刺繡の手さばきを披露するという意味でした。
エリナさんはカラフルな刺繡の作品が好きで色の組み合わせに興味を持って刺繡をします。様々な素材の布に刺繡をして、この十年間でバック、写真、ぬいぐるみなどに刺繡をしてきました。コロナの時には熊のぬいぐるみに当時の出来事や思いを刺繡して「コロナの熊」という作品を作りました。また別の時には様々な言葉を日記の代わりに刺繡して残しました。60歳になった時に「人生をもって進んで行こう」という言葉をクロスステッチの壁飾りに刺繡しました。その意味は、これから体はだんだん衰えていくけれど、そのような体で進んで行こうという意味です。刺繡は完成まで時々時間がかかるので、まだ仕上がってない作品が沢山あります。しかし、それはまた続きをして、いつか完成させたいとエリナさんは考えています。
私はこの記事を読んで少しホッとした気もちになりました。エリナさんも作品を完成させるまで時間がかかり、途中まで作ったままのものが沢山あるそうです。私にも途中まで作った刺繡や編み物などが家に沢山あります。皆さんはいかがでしょうか。いつも全部を最後まで完成させていますか。刺繡や他の手芸を趣味にしている人にとって未完成のまま残っている作品は結構あるのではないでしょうか。これは私たちの日常生活にもよくあることではないでしょうか。仕事を一生懸命をしてもいつも完璧に終わることが出来るとは限りません。全ての仕事は最後まで完璧に仕上げられる人はいるでしょうか。
聖書はそのような方について教えています。その方は神さまの独り子であるイエス様です。イエス様はこの世におられた時、多くの人々に天と地を作られた神さまのことを正しく教えて神さまから与えられた役目を最後まで果たされました。その役目とは、イエス様が十字架にかけられて
そこで命を捧げられたことです。十字架の上でイエス様は最後に「成し遂げられた」と言って息をひきとりました。イエス様は天と地と人間を造られた神さまから与えられた働きを完成されたので、「成し遂げられた」と言われたのです。それは私たち一人一人そして全世界の人々のための働きでした。イエス様の十字架の業によって私たちは神さまの御前に立つのに相応しい者とされるのです。神様の御前で相応しくなれるために私たちはいろいろする必要はありません。ただ、このイエス様の十字架の出来事は自分の為に起こったということを信じてイエス様を救い主として受け取ることで十分です。イエス様が十字架の上で言われた言葉「成し遂げられた」とは私たちにも向けられています。
クロスステッチの刺繡はいつも私にイエス様の十字架を思い出させてくれます。十字架は教会を意味し、人々をイエス様のもとに導く印です。何年か前の夏私たち家族はある町の教会を訪問しました。その頃はまだナビゲーターがなく、町中教会を探しましたが、なかなか見つかりません。別の方向に向かおうとした時娘のヨハンナが突然「十字架が見える!」と大きな声で言いました。その方向に車で走って無事に教会に着き礼拝に間に合いました。その教会の礼拝で聖書を通して天の神さまやイエス様について教えを聞くことが出来ました。スオミ教会にも礼拝堂とこの集会室に十字架が掛けられています。スオミ教会の十字架も訪れる人々を聖書のみ言葉を通してイエス様のもとへ導いているのです。
みなさん、クロスステッチの刺繡をするときも、イエス様の十字架やイエス様が十字架の上で言われた言葉「成し遂げられた」を覚えていきましょう。