手芸クラブの報告

shugei

この秋の最初の手芸クラブは9月24日に開催しました。暑い日がずっと続きましたが、やっと秋を感じさせる涼しい朝を迎えることができました。

今回の作品はクロスステッチの刺繡です。初めにモデルを見て自分の作りたいものとそれに合う糸を選びます。それから作りたい模様の形を色鉛筆で書いてから刺繡に入ります。クロスステッチには少し細かいことがあるので難しく感じられるところもありましたが、皆さん一生懸命頑張りました!

だんだん可愛い模様が見えるようになると、「可愛い!」「素敵!」「色合いがきれい!」などの声があちこちから聞こえてきました。今回は参加者の皆さんが刺繡に興味をもっていたので積極的で賑やかな雰囲気でした。楽しくおしゃべりしながら可愛い刺繡の模様がどんどん大きくなります。刺繡は完成まで時間がかかります。来月も続けたいと希望する声があがりました。それで来月は今回の続きをすることに決めました。

クロスステッチ刺繡は細かい作業を要求するので目が疲れます。それでは、コーヒータイムで一休みしましょう!今回はコーヒーブレッドPullaの他にも、下関に里帰りされた参加者の方がお持ちになられたお土産「ふぐのおかき」と別の参加者の方が育てられたフィンガーライムという珍しい果物などもテーブルを飾りました。それらを皆で一緒に味わいながら話し弾むコーヒータイムになりました。

その時にフィンランドの家の壁飾りによく刺繡されてある文章に関連して、聖書の「放蕩息子」の教えや天の神さまのもとには私たちの帰る家があるということについてお話を聞きました。

次回の手芸クラブは10月29日に開催予定です。開催日が近づきましたらホームページに案内案内を載せますので是非ご覧ください。

手芸クラブのお話2025年9月

刺繡はフィンランドで何世紀にもわたって親しまれてきた手芸の一つです。小さなクロスステッチで作った花などの模様は服やインテリアに可愛らしい趣きを増やします。スオミ教会の手芸クラブではいつもクロスステッチのテクニックを使って刺繡をしましたが、刺繡のテクニックは本当は数えきれないくらい多いです。ある本には200のテクニックが載っています。私たちにはまだまだ習得するテクニックがたくさんあります。

「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい」

フィンランドでは刺繡で作る壁飾りはスウェーデンから伝わり、昔からよく作られました。それらは、家のすぐ目に入る場所によく掛けられました。壁飾りとはどんなものでしょうか。普通それは、周りに刺繡で作られた可愛い飾りがあり、中央には色んな文、格言などが刺繡されています。文は普通は、心を慰めたり励まするものです。多くは聖書や讃美歌の一節です。例えば「神の恵みは朝ごとに新しくなる」「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい」です。

壁飾りに刺繡された言葉は家や家庭の大切さをよく表しています。私の実家には母が自分の母(私のおばさん)からもらった壁飾りがあります。そこには「勤勉は幸せの母」と刺繡されていました。母はいつも家庭の為に一生懸命働いていたので、これは母にピッタリの言葉でした。

もう一つよく知られている言葉は「家は黄金のように貴い」です。外から家に帰ると、ホッとしたり安心したりするでしょう。家は安らぎのある場所なので、「家は黄金のように貴い」は家の壁飾りに相応しい言葉でしょう。皆さんは壁飾りにはどんな言葉を刺繡するでしょか。

今日の聖書のお話は「家」に関係するものです。聖書は家について多くのことを教えています。私たちにはこの世にある家の他にもう一つの家があることを教えます。それは天と地と人間を造られた天の神さまのもとにある家です。神さまはそこで私たちのために場所を準備下さって、私たち一人一人をも含めて世界の全ての人たちご自分のもとに招かれるのです。しかし神さまは神聖なお方です。私たちは神さまの御心に沿わないをしてしまいます。そんな私たちを神さまは迎え入れて下さるでしょうか。

ここでイエス様が話された「放蕩息子」という有名なたとえの教えを紹介したいと思います。ある家に息子が2人いました。それは雇い人が沢山いる裕福な家でした。弟の方はある日、外国に行きたくなって、父親に言いました。「お父さん、お父さんが死んだら僕のものになる財産を今すぐ分けてよ。外国に行ってしたいことがあるんだ。」父親が何を言っても息子は聞こうとしません。父親は自分勝手な息子を悲しく思いましたが、財産を兄弟に分けることにしました。弟はそれを全部お金に換えると遠い国に旅立ちました。

息子はそこで華やかな生活をしました。高価な服を着て美味しいものを食べ、お酒を飲んで毎日遊んでばかりいました。しかし、いつかお金はなくなってしまいました。ちょうどその時、その国にひどい飢饉が起こって、彼は食べ物に困り始めました。

それで息子は仕事を探し、豚の世話する仕事をもらえましたが、お腹は空んたままでした。きたなくて冷たい豚の餌を食べたいと思うほどでしたが、持ち主は認めませんでした。その時、息子は父親の家には温かい食べ物も暖かい部屋もあることを思い出し、もう帰ろうと思いました。でも、父親の財産を無駄に使ってしまった自分父親は受けて入れてくれないでしょう。それで、雇い人の一人にしてくれるようにお願いしようと決めました。父親の前で言う言葉を考えました。

2006-09-13 by MMBOX PRODUCTION www.christiancliparts.net

そして、懐かしい家が見えてきました。すると、最初父親の方が遠くからやってくる息子に気がつきました。着ている服はボロボロで、体中汚く、顔も痩せていましたが、すぐ息子だと分かりました。父親は息子に向かって走って行きました。息子は父親のが走りくる姿に驚きました。その時、考えていたことを言おうとしましたが、父親は息子を抱きしめたのです。驚いた息子は、抱きしめられたまま考えていた言葉を言いました。「お父さん、僕は天に対しても、お父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はないんです。」しかし最後の言葉「雇い人の一人にして下さい」を言おうとすると、父親はそれを遮って家来たちに盛大なお祝いの準備をするように命じました。それからこう言ったのです。「息子は死んでいたのに、生き返ったのだ。見失われていたのに、見出されたのだ。祝うのは当然のことではないか!」

「家は黄金のように貴い」

父親は罰ではなく息子を愛をもって受け入れたのです。このたとえに出てくる父親とは神さまのことで、息子とは私たちのことを表しています。私たちも神さまの元に立ち返るなら神さまはこの放蕩息子と同じように必ず大喜びで私たちを自分の家に迎え入れて下さるのです。神様のもとに帰る人は皆、神様の子どもなのです。

壁飾りの他にも刺繡したテーブルクロスやクッションは家の雰囲気を温かくし、私たちを喜ばせてくれます。それらを目にする時、神さまのもとにある「家」を思い出しましょう。神さまは私一人一人をそこに招いてくださるのです。

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