牧師の週報コラム 

キリスト教系老人ホーム「東中野キングスガーデン」の小礼拝「心の時間」にて行った説教の抜粋(2025611日)

「岩の上に家を建てる人と砂の上に立てる人」

マタイ72427節 「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどかった。」

岩の上に家を建てれば土台がしっかりしているので嵐や洪水がきても大丈夫。しかし、砂の上に建てたら嵐や洪水が来たら倒壊してしまう。岩の上に家を建てる人とはイエス様の教えたことをする人、しっかりした土台がある人。砂の上に建てる人はイエス様の教えたことを聞くだけで行わない人、土台がない人。イエス様の教えたことをすれば、苦しいことや辛いことがあっても倒れないですむ土台を持てる。ならばイエス様が教えたことをしようではないか。

ところが、イエス様の教えたことは難しいことばかり。人を憎んではいけないとか。悪いことをされても、神さま、あの人をやっつけて下さいとお願いしてはいけない、反対に、あの人に善いことをしてあげて下さいとお願いしないといけないとか。明日のことを今日心配してはいけないとか。それと、神さまの国という、目には見えない国を沢山思う心を持たないといけないとか。神さま、あなたの国に私を迎え入れて下さいとお願いしないといけないとか。他にもまだまだ難しいことをたくさん教えました。これらをしないと、砂の上の家みたいになってしまうと。さあ、大変。

でも、神さまは私たちが自分の力で土台を持てないことを存じでした。それで土台を持てるようにとイエス様を贈って下さったのです。イエスさまは完璧な神さまと至らない私たちを結びつけて下さる方です。それで、至らない私たちがイエス様を信じて教会で洗礼の儀式を受けると、神さまと結びつきができます。その時、神さまは、ようこそ、私の国に、と仰って下さいます。私たちの心は神さまの国を沢山思う心になります。そうすると、憎んではいけない、仕返ししてはいけないは、その通りだなあと思うようになります。心配ごとも全部神さまにお伝えして持っていってもらえます。そうしたら今日は明日のことを心配しなくなります。イエス様のおかげでしっかりした土台を持てるようになります。

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