歳時記

秋菊

秋は菊が美しいですね、中でも野菊(野紺菊)が大好きです。その野紺菊が丘の上の小さな公園に咲いていました。公園の境の金網の向こうは樹木の生い茂る林です、手入れがされていなくて荒れ放題になっていました。野紺菊はこういう林の縁を好むと言います、なるほど金網に沿っていっぱい咲いていました。振り返ると多摩の丘陵が連綿と続いています。・・・采菊東籬下 悠然見南山・・・中国の古い詩を思い出しました。公園はかつて牧草地の原っぱでした。原っぱの下には牛小屋があり幾頭かの乳牛がいました。隣の公園には鎌倉武士の館跡があります。いざ、鎌倉と言えば当然足は馬ですね。多摩丘陵は馬の放牧にも適していたと思います。馬から牛への移り変わりの歴史を想います。残念ながら今は牛もいなくなり真新しい住宅が建ちならんでいます。

10 林のすべての獣はわたしのもの、丘の上の千々の家畜もわたしのものである。11 わたしは空の鳥をことごとく知っている。野に動くすべてのものはわたしのものである。 詩編50

 

新規の投稿