歳時記

コリントス運河

敬愛する大田愛人牧師がNHK教育TVにて2007年4~9月にかけ「パウロの手紙を語る」と言うテーマで解説をされました。 残念ながら録画をし損ないましたが幸いNHK出版のテキストがありましたので今その本を開きながら当時の事を思い出しています。教会でも昨年から今年3月にかけて吉村牧師の聖書研究会でもパウロの手紙について講座が開かれました。大田愛人牧師の講座はノンクリスチャンも含めた幅広い人たちを対象にしていましたので優しく丁寧な解説と氏の豊富な知識、知見を交えながらの解説でした、ですから今でも強く印象に残っています。最近もう一度あの番組を見たくてNHKアーカイブスなどを調べてみましたが残念ながら見ることは出来ませんでした。テキストを読んでいて気がついたのは教会の聖書研究会でも話題になったコリントと対岸のペロポネソス半島との間の海峡のことでした。ここは昔、木村牧師も訪れたことのある場所で木村牧師は当時を思い出しながらこの海峡の説明をして下さいました。この海峡はもとは陸続きのコリンとス地峡と呼ばれていました。ギリシャ時代にこの地峡を開削して海峡にする工事が始められました後にローマ帝国のネロも6000人の奴隷を使って工事を進めましたが途中でネロの失脚で工事は断念されました。しかしその後工事は細々と続けられ19世紀になってやっと完成したそうです。ネロの時代ですから恐らくパウロもその工事の現場を見ていたかもしれません、パウロはイエスと違って多くの旅をしましたが途中で見たであろうその風景や景色については残念ながら何も語っていません、どんな花が咲いていたとかどんな鳥が飛んでいたとか一言でも書き残してくれていたならばパウロの言葉にも更に奥行きが出てきただろうと残念に思っています。

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