宣教師の週報コラム フィンランドでは「全聖徒の日」は国の祝日

フィンランドでは11月最初の土曜日は「全聖徒の日」という国の祝日です。キリスト教の伝統に基づく祝日です。 キリスト教会では古くから11月1日をキリスト信仰のゆえに命を落とした殉教者を「聖徒」とか「聖人」と称して覚える日としてきました。 加えて11月2日をキリスト信仰を抱いて亡くなった人を覚える日としてきました。フィンランドのルター派国教会では11月最初の土曜日が「全聖徒の日」と定められ、殉教者と信仰者双方を覚える日となっています。今年は昨日の11月5日でした。

その日フィンランド人は何をするかと言うと、大方の人は教会の墓地にロウソクを持って行って火を灯します。風で消えないようにガラスの瓶に入っているロウソクです。日本ではお墓に花や何か贈り物を持っていくことを「供える」とか「供え物」と言います。フィンランドでも墓に花を飾るので、それを見た日本人は、ああ、キリスト教徒も供え物をするんだな、などと考えます。宗教は違っても人間の思いは同じなんだな、と。確かに表面上はそう見えますが、実はフィンランド人には「供える」という意識も感覚もありません。ただ飾るだけです。墓の前で手を合わせることもしないし、拝んだり、何かを唱えたり、または見えない誰かに何かを呟くこともしません。墓はあくrousokuまで家族の記念碑のようなものです。表面上の類似性の下には途方もない違いがあるのです。どうしてそんな違いがあるのかについて、本日の説教を聞けば明らかになります。

「全聖徒の日」にフィンランド全国の教会墓地は全てと言っていいほど墓の前にロウソクが灯されます。白夜の季節が終わった暗い晩秋の闇の中に浮かび上がる無数のともし火は、あたかも黙示録7章に登場する「白い衣を着けた大群衆」を思い起こさせます。

新規の投稿
  • 2026年3月22日(日)四旬節(受難節)第五主日 礼拝
    司式・説教 吉村博明 牧師 聖書日課 エゼキエル37章1~14節、ローマ8章6~11節、ヨハネ11章1~45節 説教題 「イエス様の奇跡の業の本当の意味」 讃美歌 71、319、316、251、345 特別の祈り 全知全能の父なるみ神よ。 […もっと見る]
  • スオミ教会 手芸クラブのご案内
    3月の手芸クラブは25日(水)10時~13時に開催します。 今回はかぎ針編みをします。かぎ針編みは昔ながらの手芸テクニックですが、今も広く人気を博しています。今回はモチーフ編みの作品を編みます。モチーフ編みはかぎ針編みの定番で、英語でグラニースクエア(おばあちゃんの四角モチーフ)、フィンランド語でもIsoäidin […もっと見る]
  • 歳時記
    花大根 <28 また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。 29  しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。 マタイ6:28・29> […もっと見る]
  • 3月の料理クラブの報告
    料理クラブはいつもお祈りをしてスタートします。最初は生地作りです。材料を測って順番にボールに入れて小麦粉を加えます。よく捏ねてから柔らかくしたマーガリンを入れて、またよく捏ねて生地は出来上がりです。暖かい場所において一回目の発酵をさせます。 […もっと見る]
  • 牧師の週報コラム
    覚悟と胆力を養うキリスト信仰その4 ルターによる聖句の説き明かしと共に(フィンランドの聖書日課「神の子らへのマンナ 」2月18日の日課から) 『財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか』 (マルコ10章23節) 『誰も自分の力で救いを勝ち取ることはできない。そうなのは、原罪が我々にもたらした 被害のためなのである。それがゆえに我々の自然の本性は造り主の神よりも造られた被造 物に執着してしまうのだ。 […もっと見る]
  • イースター 子ども料理教室のご案内 2026年4月4日
  • スオミ教会チャーチカフェ 2026年4月11日(土)11:00~16:00
  • スオミ・キリスト教会 3月の予定