3月27日と31日 スオミ教会家庭料理クラブの報告

ピーチケーキ

ピーチケーキ

桜の花も満開となり、スオミ教会前の可愛い花たちも咲き誇る春の日、家庭料理クラブは、イースターや春を迎える喜びを込めて、イースターカラーの黄色い[ヨーグルト風味のピーチケーキ]を作りました。

最初にお祈りをしてスタートです。

計量して生地を作り、冷蔵庫で休ませてる間に、ヨーグルトクリーム作りや、ピーチをスライスしたりと作業は進みます。

休ませた生地にヨーグルトクリームを流し、滑りやすいピーチを、苦心して並べてオーブンへ。

黄色も鮮やかなケーキが焼き上がりました。

やさしく華やかな黄色いピーチケーキは、手作りならではの優しい味わいに仕上がりました。

試食タイムは、パイヴィ先生が用意して下さった、一晩おいて味の馴染んだケーキと、焼きたてケーキの豪華版です。

パイヴィ先生からは、イースターのお話と、春を心待ちにするエピソード等を、聞かせて頂きました。

参加の皆様、コロナのため、制約も多いなか、ご協力や最後までの後片付け、ありがとうございました。

 

桃とイースターのお話

フィンランドでは、ピーチケーキは春が近づくとよく作られるケーキの一つです。前の年の夏に採って冷凍庫に保存していたイチゴやブルーベリーなどのベリーは、春が近づくと残り少なくなります。それで、ベリーの代わりに缶詰めの果物を使ってお菓子やケーキを作ります。黄色の桃は春の明るい雰囲気を良く表すので、春を迎える時に作るお菓子にピッタリ合います。フィンランドでは黄色はイースターの色とも言われているので、このケーキは特にイースターに向けてよく作られます。

イースター・復活祭はもう今度の日曜日で、少しイースターについてお話したく思います。フィンランドでは一年の中でイースター・復活祭はクリスマスの次に大きなお祝いで、休みも聖金曜日から次の月曜日まで4日間あります。

この大きなお祝いのために家庭では様々な準備をします。家の掃除を普段より丁寧に行って、イースターの料理やお菓子を作ることです。子供たちも楽しみがあります。何かというと、フィンランドではイースターの季節が近づくとこの季節に店ではチョコレートのイースターエッグを販売するからです。子供たちはそれを買ってもらうのを楽しみにしています。

イースターの期間は年によって変わって、3月の中ごろから4月の終わりの間になります。この期間、フィンランドはまだ寒く、自然の中は緑もまだありません。そのために人々はイースターの前に白樺の枝を取ってきて家の暖かい場所に置いておきます。そうすると枝に芽が出てきます。白樺の他にネコヤナギもよく家の中に置かれます。それから、イースターの前に準備することとして芝生を育てることがあります。家の中で土を例えばお皿の上に入れて、それに種を蒔いて暖かい場所に置いておくと、もう2週間の内に芝生が育ちます。それもきれいなイースターの飾り物になりますが、新鮮な緑色の芝生はイースターの意味である「新しい命」をよく表します。チョコレートエッグやイースターの飾り物を準備することを通してイースターは喜びのお祝いだということが子供たちにも伝わっていくのです。

イースター・復活祭の季節は日本では暖かくてあちらこちらで花が咲き新緑も見かけます。日本では桜が大体イースター・復活祭の期間に咲きます。今年のイースターの時もまだきれいに咲いているでしょう。満開の桜を見るといつも先ほど言ったイースターの意味を思い出します。冬の間枯れて死んだような桜の木の枝から突然沢山の美しい花が咲くのを見ると、「死からの復活」と「新しい命」というキリスト教のメッセージがとても身近になって大きな喜びを覚えます。

それでは、イースター・復活祭はどうして喜びの日になったのでしょうか?聖書は、このことについて詳しく書いてあります。まずイースターの前にイエス様が受けられた苦しみについて書いてあります。イースターの前の週の木曜日イエス様は、イエス様に反対する者たちに捕らえられて、沢山の苦しみを受けなければなりませんでした。イースターそして、翌日の金曜日、イエス様は何も悪いことはしていなかったのに、十字架にかけられて死なれました。イエス様の体は十字架から下されて、布に巻かれて、岩に掘った墓に入れられました。でもこの日から3日目の日曜日の朝イエス様は復活されたのです。その朝、イエス様の教えをよく聞いて従っていた女性たちがイエス様のお墓に行きました。ところが、イエス様の体はもうお墓の中にはありませんでした。そこへ天使が現れて、イエス様は復活されたのだと女性たちに告げ知らせました。女性たちはこれを聞いて大喜びしました。イエス様が死から復活されたことは、あの女性たちだけではなく、私たちや全世界の人々にとっても大きな喜びになりました。何がそんなに喜ばしいのでしょうか?

イエス様は私たちや世界の全ての人々の罪を全部背負って十字架の上まで運んで、そこで私たちの代わりに神様の罰を受けて死なれました。私たちは、イエス様のおかげで神様から罪の赦しをいただけるようになりました。しかし、それだけではありませんでした。神様はイエス様を死から蘇らせました。そうして、死を超えた永遠の命への扉が開かれたのです。これが世界で一番最初のイースター復活祭の日に起こったことでした。死から復活されたイエス様は、今日も明日もこれからもいつも永遠に私たちと共にいてくださるのです。これよりも大きな喜ばしいことはあるでしょうか?

イースターの時に飾りつけをする卵も、イースターの意味をよく表しています。卵の殻は復活したイエス様が出て行かれた空っぽのお墓を象徴します。そして卵の黄身は、イエス様が復活されたことで私たちに与えられる永遠の命を象徴します。そして卵の中から出てくるひよこは、喜びそのものです。

新規の投稿
  • 2025年9月14日(日)聖霊降臨後第14主日 礼拝 説教 吉村博明 牧師
    主日礼拝説教 2025年9月14日(聖霊降臨後第14主日)スオミ教会 出エジプト32章7-14節 第一テモテ1章12-17節 ルカ15章1-10節 説教題 「信仰も悔い改めも神の業なり、人間の業にあらず」 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがにあるように。 アーメン わたしたちの主イエス・キリストにあって兄弟姉妹でおられる皆様 […もっと見る]
  • スオミ教会 手芸クラブのご案内
    秋の手芸クラブは9月24日(水)10時~13時に開催します。 フィンランド風の刺繍を作ってみませんか。 刺繡はフィンランドで何世紀にもわたって親しまれている手芸の一つです。今でも多くの人気があります。小さなクロスステッチで作った花などの模様は服やインテリアに可愛らしい趣きを増やします。 今度はクロステージのテクニックを使って刺繡をします。 […もっと見る]
  • スオミ教会フィンランド語クラスのご案内
  • 歳時記
    お花畑 <「人はみな草のよう。その栄えはみな野の花のようだ。主の息吹がその上に吹くと、草はしおれ、花は散る。まことに民は草だ。草はしおれ、花は散る。しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ」(イザヤ40:6〜8) > […もっと見る]
  • 2025年9月7日(日)聖霊降臨後第十三主日 主日礼拝 説教 吉村博明 牧師
    主日礼拝説教 2025年9月7日(聖霊降臨後第13主日) 聖書日課 申命記35章15~20節、フィレモン1~21節、ルカ14章25~33節 説教題 「イエス様の弟子であるということ」 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがたにあるように。アーメン わたしたちの主イエス・キリストにあって兄弟姉妹でおられる皆様 1.はじめに […もっと見る]