歳時記

春の雨

冬のあいだ安定していた大気も春になると流動的になり高気圧と低気圧が交互に日本列島にやって来ます。やがて暖気団と冷気団の境目に前線が発達して菜種梅雨と呼ばれる雨の日が続きます。春の雨は全ての植物にとってはまさに恵みの雨です。コヘレトも「天が下のすべての事には季節があり すべてのわざには時がある」と記しています、また中国の詩人杜甫も春の雨を「春夜喜雨」と言う詩の中で「好雨知時節・・・」と歌っています。一粒の種も雨がなければ芽を出しません、芽を出して更に成長して花が咲くと今度は神は風を送ります。風によって花は受粉して更にまた種を作ります。神のわざはなんと素晴らしい事かと咲き揃った菜の花畑を見るたびに感動を覚えます。

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