宣教師のコラム フィンランド・イースター・ノスタルジー

イースター、CC0

フィンランドでは、イースター/復活祭はクリスマスに並ぶ教会の大きなお祝いの時です。前週の「枝の主日」から受難週に入り、金曜日から復活祭翌日の月曜日までの4日間は国の祝日となります。木曜日はまだ平日なので聖木曜日の礼拝は夕方にあります。イエス様が十字架にかけられる前夜の晩餐を記念して聖餐式が行われます。礼拝が終わるや否や、聖卓の上にあるものは花瓶も蝋燭立ても全て片付けられて、黒い布が敷かれます。その上にイエス様の受けた傷を象徴する赤いバラの花が5本置かれます。

聖金曜日の礼拝は、黒い布をかけられた聖卓を前にして、讃美歌斉唱もオルガンの伴奏なしという暗い沈んだ雰囲気の中で守られます。礼拝後は会衆は交わりの時を持たずに直ぐ帰宅、教会は静まり返ります。

復活祭は盛大に祝われます。深夜に礼拝を行う教会と行わない教会がありますが、どちらの場合も朝の聖餐式礼拝を行います。聖歌隊も出て、私たちの救い主イエス・キリストの復活を喜び祝います。礼拝後は家庭でお祝いします。クリスマスと同じ連休なので実家に帰って親族と会う機会になります。皆で一緒に食事をして、マンミやパシャというイースターのデザートを楽しみます。翌日月曜日も礼拝がありますが、流石に出席者は少いです。

あと、キリスト信仰とは関係ないのですが、この季節に子供たちが魔女の格好をして、家々を回ってネコヤナギの蕾がついた枝を渡して、お菓子をもらう風習があります。私たちが住んでいたトゥルクのある南西地方では「枝の主日」の午後、パイヴィの実家のある南ボスニア地方では聖土曜日に行われ、地方によって日が違います。その日は町角や住宅地のあちこちで箒と小枝を持った小さな魔女のグループに出くわします。私たちはイースター連休はいつも実家に帰省したので、ウチの子供たちはこの「お菓子ねだり」毎年2回していたことになります。あまりにも信仰に関係ないので、訪問先で復活テーマの子供讃美歌を歌いなさいと言ったことがあります。そうしたら、夫に先立たれたばかりのご婦人が涙を流して喜んでくれたそうです。

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