宣教師の週報コラム SLEYの全国大会へ!

フィンランド・ルーテル福音協会(SLEY)は、フィンランドのルター派国教会の中で活動する1873年設立の団体です。 ルター派信条集に基づく信仰が国教会の中で守られるようにすることを目的とし、賛同する牧師や教会員がその精神に基づいて地元教会で礼拝を行ったり、全国各地に「祈りの家」を建設して様々な集会を行ったり、ルター派の書籍の翻訳や出版事業を始めたりしました。このようにSLEYの活動は当初は国内向けのルター派のリヴァイヴァル運動でした。それが、海外にもルター派信仰を伝道しようという機運が高まり、最初の伝道地に日本を選び、1900年から宣教師を派遣し始め今日に至っています。 SLEYが日本各地に設立した教会の中で主なものは、札幌、池袋、飯田、諏訪、大岡山の教会があります。全て大正~昭和初期に建てられたものです。それらは1960年代に日本福音ルーテル教会が設立された後は順次日本側に移譲スオミ教会は1990年誕生の末っ子です。

 SLEYの集会の中で最大のものは1874年から毎年夏に開催される「福音祭」と呼ばれる全国大会です。開催地は毎年各地の持ち回り、週末の3日間に延べ2~3万人位が参加します。大抵陸上競技場がメイン会場ですが、地元の学校などの公共施設も貸切られ子供から大人まで年代層に応じた様々なプログラムが実施されます。

野外礼拝の聖餐式では長い行列が延々と続きます。

 中でも最大のプログラムは、土曜夕方と日曜朝の野外礼拝です。50~60人位の牧師の前に6,000~8,000人位の人が聖餐式に与る光景は圧巻です。日曜午後は宣教師の派遣式が盛大に執り行われます。大勢の参加者が見守る中、宣教師たちSLEYと国教会の関係者から按手を受けます。

 SLEY設立した日本の教会からは多くのが全国大会に参加されました。何度も行かれた強者もいらっしゃいます。スオミ教会からはまだありません。来年2024年の全国大会はオウライネンという北の町で開催されます。神がお許しになれば、久しぶりに新しい日本宣教師の派遣式があります。さらに神がお許しになれば、スオミ教会の現宣教師の延長派遣の可能性もあります。この機会にスオミ教会から参加があれば素晴らしいと思います。

新規の投稿
  • 2025年8月17日(日)聖霊降臨後第十主日 主日礼拝
    司式・説教 木村 長政 名誉牧師(日本福音ルーテル教会) 聖書日課 コヘレト1章2、12~14節 2章18~23節 コロサイ3章1~11節 ルカ12章13~21節 説教題 「愚かな金持ちのらとえ」 讃美歌 213 朝つゆに輝き咲ける 358 こころこめて 480 罪のこの世に 402 うれしき恵みよ 特別の祈り 全知全能の父なるみ神よ。 […もっと見る]
  • 歳時記
    飯豊リンドウ  <28  また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよ い。働きもせず、紡ぎもしない。 29  しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。  マタイ6:28・29 > […もっと見る]
  • 2025年8月10日(日)聖霊降臨後第九主日 主日礼拝 説教 田口聖 牧師(日本ルーテル同胞教団)
    ルカによる福音書12章35〜40節 説教題:「賜物である信仰に生かされる歩み」 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがたにあるように。 アーメン わたしたちの主イエス・キリストにあって兄弟姉妹でおられる皆様 1、「はじめに」 […もっと見る]
  • 歳時記
    ヘ長調は緑色 […もっと見る]
  • 歳時記
    宵待ち草(Yoimachikusa)  <神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。 コヘレト3:11> […もっと見る]